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参加アーティスト一覧 9/19 UPDATE

※サイネージへ投影される映像は全作品30秒です

+1 (plus one)
人は何に対して「生命」を感じるのでしょうか。目に見える生き物の姿や形に対してでしょうか。何もいないはずなのに何かの気配を感じ、そこに生命の存在を意識した経験はありませんか。もしかすると生命性の本質は身体ではなく、そこに宿る「気配」そのものなのかもしれません。Astral Bodyは、生命性の本質はどこに宿るのかを探るべく、また見るものにそれを問うインスタレーション作品です。「気配」に生命性の本質があるという仮説を立て、生命の抜け殻と砂に現れる痕跡を一つの空間に共存させ対比させています。生命性が身体ではない何かに宿るものだとしたら、生命のとらえ方はより自由になるかもしれません。

240K
日本人が大自然を庭園に描いたように、コンピューターの中に森を造った。そこでは太陽の角度や明るさ、色、風の強さ、霧の有無など自然現象をコントロールできる。この作品はコントロールできないものへの憧れであり、街に配置されたサイネージの中に広がる庭である。

Akitoshi Mizutani
情報過多により精神が圧倒されるカタルシスを映像で表現しました。

anima (村越 淳/安藤 潤人/松﨑 将大/小谷 祐一郎/上嶋 萌)
巨大な白い壁の上を、鳥の羽や小さな金属が生物のように有機的に動いており、鑑賞者の興味を引く。しかし鑑賞者が近付くと、それらは一瞬で形状を崩し下へと落ちてしまうというインタラクティブ作品。生命を感じさせる存在が、鑑賞者の行動によって無機物になってしまう一連の流れから、人が対象を認知する機能や行動、対象の消失で発生する知覚を、改めて意識させる。

Bio Sculpture
慶應義塾大学SFC田中浩也研究室とMETACITYによる共同プロジェクト。30m×30mという世界最大の造形範囲を誇る超大型3Dプリンタ「ArchiFab NIWA」と廃棄される園芸土や生活ごみ、栽培を終えたキノコの株といったマテリアルを組み合わせることで、生態系に積極的に働きかける建築・都市スケールの構造物のデザインを探求します。そしてこれは同時に、自然と都市の界面を人々に知覚可能とする、新たなる都市の象徴でもあります。人々がBio Sculptureを愛で、崇め、手入れし、壊すという一連の過程を通じて、自然とのネットワークを再び醸成していく世界を描いていきます。

CALAR.ink
CALAR.inkはこれまでにライブペインティングを主軸としたユーザー参加型のショーを行ってきました。プロジェクションマッピングや様々なセンサー類を活用したギミックなどが散りばめられた空間で、参加者と協力しながら絵を完成させます。この映像はそれらの作品の中の一つで、2017年に発表した「During the Night -よるのあいまに-」というショーのダイジェスト映像です。今回は「NEXT WORLD EXHIVISION」のコンセプトに合わせ、明るく楽し気な雰囲気になるように映像を再編集しました。

Discont
この作品は、体験者の行動が複雑系に及ぼす影響の伝播を可視化する架空のシミュレーターである。体験者の無意識なインタラクションは世界を歪め、結果として世界(システム)の崩壊として結末をもたらす。総体として、コントロール不能な複雑系を模した。インタラクションに伴う影響の伝達は、マテリアルの移動に抽象化され視覚化される。マテリアルはオブジェクトが持つ記憶として、サーフェスの情報として、遺伝情報として、系の内部を反共/増幅/侵食して伝っていく。本作品は、2019年の渋谷PARCOリニューアルオープンに向け、死と再生をテーマに制作/展示されたAR作品を映像化したものである。

INT
四季、それは、私たちに多くのドラマをもたらしてくれる、かけがえのない存在です。そこには、色鮮やかな情景があり、温もりと、時には厳しさもあります。コロナ禍により、私たち人類は大きな試練を経験しました。ですが、時は季節のように巡るもの。未来に向けて、自分なりの道を描き続けて欲しい。それが本作品のメッセージです。
※INTは、音楽家・Ikuko Morozumiによるサウンドアートと、メディアアーティスト・Ken-ichi Kawamuraによるコラボレーションユニットです。

MARI ASADA (marimosphere)
この作品は、東京藝術大学バイオリン科のバイオリニスト大谷舞さんとビジュアルアーティスト浅田真理とで「電弦光律」というユニットを結成し、上演させていただいたオリジナル楽曲「エレキバイオリンのためのスケルツォ」という曲のために制作した映像作品です。実際のパフォーマンスでは、昨年の紅白でAI美空ひばりが映し出された実物の高輝度高精細4K解像度LED「The Wall」を用い、リアルタイムにバイオリンとVJの実演をしました。クラシカルかつ深みと迫力のある音色に、私自身のイマジネーションも触発され、デジタルではあるけれど、どこかクラシカルで懐かしさを感じさせる電子の風景といった情景を描き出しました。

MOMENT TOKYO × REZ
『MOMENT RAVEROOM - EXPERIMENTAL VIRTUAL LIVE - 』はバーチャル上にDJを取り込み様々な仮想世界からストリームを行う体験型のライブパフォーマンスストリームです。音と仮想世界の演出性(VJ、照明、オブジェクト)の同期は全てライブセッションで行われ、体験者にリアルタイムに変化していく空間を体感してもらいながら、同時にその表現と技術を進化させています。パフォーマーから体験者までが音楽と世界と一体となり、新しい表現の可能性を探ることで、これからのライブ表現についてどう向き合っていくのかを考えます。Produced by Moment Tokyo x REZ

nor
ライフゲームアルゴリズムによって様々なインクを自律滴下し、それらが混ざり合う際に起こる、粘性樹状突起形成やマランゴニ効果など「散逸構造」の特徴を持った物理現象を利用することで、アナログならではの有機的な模様や形を描き出してゆくインスタレーション『dyebirth_(アンダースコア)』シリーズは、作品『dyebirth』のアプローチする「生命の存在感」を多角的に観察するプロジェクト。「observation [観測]」の名を冠した本作では、描き出される模様を自律滴下機構の動きに任せて4Kカメラで撮影。それらをリアルタイムに空間へ投影し体験化することで、現象の持つ感覚的な側面を最大化しています。

soill (yonayona graphics/haquxx)
コロナウィルスの影響を受け、人々の生活様式が大きく変化した2020年。外出自粛を余儀無くされ、今までのように直接相手と顔を合わせて対話するのではなく、ZoomやGoogle Meetのようなインターネットを通じたPCの画面越しで行われるコミュニケーション手段が主流となりました。RE:CONNECTION = 再接続隔絶された閉鎖的な空間である「部屋」がPCの画面を通してその向こうに存在する他者と「繋がる」という姿は、決してネガティブな側面ばかりではない、新しいコミュニケーションの在り方であると私達は考えます。Sound“Because of My Eyes” by LLLL

SPEKTRA
アンビエントミュージックのためビジュアル・プロトタイプ。

THINK AND SENSE and Intercity-Express
本作品は、 京都 建仁寺塔頭 両足院 副住職伊藤東凌氏の協力の元、最もミニマルな「点」のランドスケープとサウンドスケープにより禅の世界観の一端を表現します 生成される映像は「環境と映像のインタラクション」により、風に揺れる庭園の葉のようにランドスケープと鑑賞環境との相互の関係性を体現させますサウンドスケープは、周波数の異なる波形を左右に配置し、その高低差から生まれる「うねり」や音の隙間のそれぞれの重なりから聴こえてくる「新たな音・微細な音」の存在を生みます 静寂のなかでしか見つけることができないもの、聞くことができないもの、禅の思想を通して、自己に没入する体験の一端を表現します

Yasushi Sakai, Daisuke Tsunoda
都市や建築物も他の創造物と同じように、継承を繰り返し進化していくが、それを今、観察することは難しい。n次創作といった益々他者との協働的なプロセスが重要性を増していく中で都市・建築の設計でもその可能性を模索した。バージョン管理を取り入れ、既にあるモデルを継承することのできるブラウザCADを開発し、それぞれのモデルを「いいね」できる仕組みを作った。評価は継承モデルが親モデルに似ているほどキックバックし、引用に対するインセンティブ構造を持った集団的なCADである。ボットによる提案も行われ、人とマシン(ボット)とシステム(仕組み)の三者の協働といえるものができた。最終成果物は樹形図である。

Yuki Ishida
"Game of Life with Corona"我々の生活や生そのものが集団的に管理されつつある現在の社会を、ALife(人工生命)の分野において有名な、混沌とした生物集団の成長を模倣するルールセットであるGame of Life(ライフゲーム)を用いて表現しました。また、Game of Lifeの発案者でもある数学者のジョン・コンウェイ氏は2020年4月11日、新型コロナウイルスを起因とする合併症により亡くなりました。個人/集団としての“Life”の間にある差異について、再認識する機会になればと思います。

ノガミカツキ
スキャンをして肌の日記をつけている。小さい頃から自分の顔を鏡で観察していた。自分の顔は他人や写真など何かを介して認識する。顔という他者と自己の媒介が自意識を芽生えさせた。中学生になると肌を隠したくなった。ニキビを潰し毛穴パックで自分から出てくる物質や痕跡を消し去ろうとした。ニキビを潰す感覚は細胞に触れる様で興奮した。しかし、現代の顔像は抽象化してきている。カメラが高解像度化しているにも関わらず、VRやバーチャルアバターが主流だ。自撮りはInstagramのようなフィルター・化粧アプリで白飛びさせる。そんな時に体の意味は何なのか、コンプレックスであった肌にアイデンティティを見出す自分がいた。

ホコリコンピューティング  (石川達哉・ノガミカツキ・堀部和也・三宅律子)
放射能や新型コロナウイルスなど、目には見えない物質への恐怖は募るばかりだ。しかし見えない物質は、知識不足や先入観によってその内実を見ようとしていない物質とも言えるかもしれない。私たちは、人がいる環境には必ず発生するが避けがちになっている、ホコリという物質に着目した。ホコリは目に見えないような小さな粒子が、廃墟や電化製品の裏などに集まり、誰も気づかない内に溜まっていく事で形成される。この人の営みとホコリの形成過程における表裏一体性と時間性に注目し、ホコリを人の生活の裏で共生する人工生命体と考えた。本作ではホコリが帯電する特性を利用し、静電気により電場を発生させホコリの動きを生んでいる。

亀井潤
21世紀は「水」の世紀である。地球の気温は2100年までに3.2℃ほど上昇すると予測されている。その結果生じる海面上昇で沿岸地域に位置する大都市が水没する可能性が現実的となっている。未来の人口の分布によっては、5億 から30億人が水没した地域にて生活することを意味する。未来の人類は水没した世界にどのように適用していくのであろうか?AMPHIBIOは水中での呼吸を可能とするエラとして機能する服である。3Dプリント技術によって作られ、水没した都市で生活する未来の人間のためにデザインされている。エラは多孔質撥水性の材料でできており、水中に溶け込んだ酸素を取り込み、蓄積した二酸化炭素を水中に逃がす。

川村崇
仕事は完全にリモートワークで休日も自宅にいることが多いため、最近よく近所を散歩するようにしている。その道すがら(人目を気にしつつ)街をフォトスキャンするのが密かな楽しみである。この映像はそれらを素材にして作った。個人で作成可能な3Dスキャンはこの程度がまさに技術の限界で、アーカイブと呼ぶには不完全で信用ならない。しかしそれら時間と空間を切り離された街並みは、まるで昔住んでいた街を思い出すときに浮かぶあいまいな風景のようで、3Dデータの記録でありながら記憶と似た特徴を持っている。正確であるべき記録が持つあいまいな記憶のような不確かさが、僕はかえってチャーミングに感じた。

柳澤佑磨 (Yuma Yanagisawa)
Unreal Engine/Unityでのクリエイティブコーディングスケッチ集。コンピュータコードで生成されたイラストレーション、フォトリアリスティックなヴィジュアライゼーション、視覚芸術における両者の関連性の探求。

田中薫
新陳代謝するように新しい感覚や価値観などが生まれて自分や世界が塗り替わっていく様を表現しました。

立石従寛
あらゆるモノの過去と未来に、連綿なる人々の関係が隠されている。それがいま、「これは私が触れる前に誰が触れたのだろうか」と自問する度に、私達はこの暗黙的に合意した信頼関係をキャンセルするように消毒液を揉み込む。モノだけでなく、人と距離を置き、いつしか身体の感覚すらキャンセルされてしまった。今だからこそ、隣りに居る人を通して自分自身をアンカリングする必要があるのではないだろうか。

耳のないマウス
主体が、言語を発したものから、呼ばれた名詞に移ったらどうなるだろうか。普段、言葉を使うときに発話者の意図とは別のイメージも発生しているのではないだろうか。人差し指と中指だけが、ゆっくりと動く。手遊びで象るカタツムリが身体から切り離され動き出した時、人はそれをカタツムリと認識するのか。作品「移動する主体(カタツムリ)」はその言語(記号)と、それが指し示す対象との差延が生み出す様々な現実の普段はあまり浮き上がってこない一面を切り出そうとする試みです。